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フィリピン、日本で事業構築を目指し活動しています。日常の気づきやできごと、考えたことなどを書いていきます!

老後の資金は積み立て預金?

最近の若い人は以前の世代に比べて将来への不安の備えに対する意識が高いと言われている。筆者を含めて、自分の物心がついた頃にはバブルは消えていた、あるいはバブル崩壊後に生まれて来た人は長期的にみたときに給料が減額されていき、その上に社会保険料や税金がどんどん増えていく時代に思春期・大人になるんだから当たり前だろう。

 

堅実なこのいわゆるミレニアム世代(世界的にGenerationYとも言われる)だが、親がバブルで痛い目にあっている人も多いのか、若いのに損は嫌だということで守りの姿勢になって金融商品は買わないという人も多い。

 

では今後かなり預金金利が良くなったとしてどのくらい貯めたらいいのか、わかって貯蓄しているのだろうか。

 

老後に貯めておくべき目標金額

 

老後は夫婦で1億円が必要と言われている。(厚生労働省や各都道府県の出しているデータでは概ね1億円とされる)

 

実際にみなさんにこのようなお話をする機会もあるわけだが、この数字を見るとそんなにかかることはないだろうという人も多い。

結果からいうと、筆者は1億は少なめに試算されていると考える。なぜならこの失われた30年、人口が減りはじめ、給料も減ったとしても、経済規模自体はバブル期に比べて縮小しているわけではなく物価は上昇している。

物価が上昇しているということはその1億円の計算のもとになる数字が異なって来ているということだ。さらにこの試算の数字というのはかなり前から1億円必要だという数字が変化してない。

もう一つの理由は、各金融機関のデータだ。もちろん商用利用するためのデータと公的機関のデータなので金融機関のデータの方が必要な資金は多めに出てくるとは思うがそのデータを拝借すると余裕のある生活を送る(月に数回外出し、娯楽や飲食をする程度)には1.2〜1.5億円ほどのデータが出てくる。

 

では今日はこの資金を貯めるために、どのくらいの元本が必要なのか考えてみようと思う。

 

1億円を貯めるための元手

  • 年利1%の場合

多くの人は1%ではほとんど全額を自力で集めないといけないだろうと思うであろうが実際に計算して見ると意外にも複利効果が効いてくる。

・30年間預金した場合(〜35歳までに貯めた場合)⇨7420万円

・20年間預金した場合(〜45歳までに貯めた場合)⇨8200万円

・10年間預金した場合(〜55歳までに貯めた場合)⇨9050万円

例えば頑張って35歳までに7420万円を貯めてそのまま年利1%の預金口座に入れておくと65歳で引退したときには1億円になっているよということだ。ただし、一度にこのような多額の資金を集めて1%預金口座に入れた場合という計算だ。

 

これでは多くの人は挫折してしまうので今度は積み立てた場合にどのくらい必要なのかを計算してみた。

 

積み立ての場合には始めから複利計算される金額が少なくなるのでもう少し必要な額は多くなってくる。

・30年間積み立てた場合⇨約13万円/月

・20年間積み立てた場合⇨約37.5万円/月

・10年間積み立てた場合⇨80万円/月

 

このようになる。これならなんとか対策を考えられるかもしれない。でもこの数字は年利1%の預金金利をもらえるということを前提とした超楽観的な数字になる。では反対に今のまま、ほとんど預金金利のつかない状況が続いたらどうなるか

 

  • 金利がないものとして考える場合

金利がない場合は預金したままにしても一切金利がつかないので一括で預金する場合の元本はもちろん、、、
・30年間(〜35歳までに用意した場合)⇨1億円

・20年間(〜45歳までに用意した場合)⇨1億円

・10年間(〜55歳までに用意した場合)⇨1億円

元本は一切変わらない。

 

積み立ては場合はどうなるのか

・30年間積み立てた場合⇨28万円/月

・20年間積み立てた場合⇨42万円/月

・10年間積み立てた場合⇨83万円/月

 

もはや30年間の積み立てですら難しい。。。

 

しかし日本のこの30年間の金利の状況を見ていると金利は下がるばかりで上がる見込みはなし。本当にこのまま全然金利がつかない可能性だってある。

よく上記の1%の場合と無金利の場合の積み立てを比較すると、金利1%があった場合には半額で済むことがわかる。

 

世代間格差と金利

最初に書いたミレニアム世代の親の世代までは少なくとも平均金利は1%を超えて長期積み立てできてきたであろう世代。その世代の「積み立て貯金しておけば貯まるから」という言葉がもし自分たちが積み立てしてたら気がついたら思った以上の金額になっていたということであれば鵜呑みにはしないほうがいい。

確かに貯まることには貯まるが長期積み立てをした場合、親世代と今のミレニアム世代で同じことをしていたのではこの差以上の差がついてくる。(80年代の預金金利は1%どころではなかった。)

これからの時代を長く生きていく世代にとっては特に親世代のアドバイスは今の時勢にあったものなのかどうか、過去の時代の常識の中でのアドバイスではないか、自分で判断をして取り入れていく必要がある。

 

ではどうしたらいいのか

具体的には結局ご自身で調べていただく必要があるものだし、このブログは何か商品を売るために書いているわけではないためお伝えしない。

ただし今の時代ならではのできることがあるということは言えるだろう。

 

・投資してみる

過去の時代に比べて、様々な金融商品が出てきたり、株などの投資だってインターネット証券などを使えば格安でできるので、「投資」ということ自体への障壁が下がっている。証券会社によっては個人投資家を育てるプログラムや動画などを配信している会社もあるし、お任せでできるロボアドやお釣りで投資する手軽な投資信託だってある。筆者は万能な商品はないと思うので、自分の投資への姿勢や使える金額などを加味しながら調べて、自己責任で何かチャレンジしてみるのも一つだと思う。

 

・複業する

今年に入り、政府は働き方改革の一環として副業を原則禁止⇨原則許可に切り替えることを奨励することを大企業に通達している。政府からしても一つの企業で給料を伸ばし続けることが難しくなりGDPが伸び悩み、さらに今まででは考えられなかったような企業が経営危機に陥るなか、収入源を2つ3つ確保し、勤務先に万が一のことがあっても自分の足で立っていられる人を育てて完全失業率を下げる狙いがうかがえる。

この政府の支援の流れに乗って、自分で何か副業をしてみるのもありだと思う。最初の箇条書きで「複業」と書いたのはこれからの時代は一人一つの職業の時代ではなくなってくる可能性が高いからだ。以前に比べてビジネスを起こすのもやりやすくなった時代、週末起業や自分の身の回りでできることを探してみることも一つの手段だと思う。